2010年10月2日土曜日

館島



著者: 東川 篤哉  出版: 2005年

評価 ★★★☆

螺旋階段の下に、館の当主の死体があった。その死体は転落死ではなく、墜落死だった。しかし、墜落現場が見つからないまま、半年が過ぎる。半年後、事件関係者が館に集められたとき殺人事件が起こった。館に滞在していた女探偵と若手刑事が謎に立ち向かう。


[レビュー]
目新しいトリックがあるわけではない、普通の推理小説といった印象である。
読んでいて、スリルもないし、ドキドキワクワク感もない。取り立てて盛り上がりを
見せない作品だ。
これだけだと、駄作を思われてしまうので、一応フォローを。

この小説はトリックがウリではないと思う。主人公の若手刑事のキャラクターだが、
真面目なのだが、頭が決して良くはなく、またかなり適当だ。
その適当加減が楽に小説を読ませてくれる。ある意味推理小説の新しいタイプの主人公と
言えるのではないだろうか?

館の形が瀬戸大橋を支えるネジの一本を表現しているという、アイデアは
想像できないものであった。

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